(会員限定)Zoomギャラリービューの通信量の課題ついて

#以下、上智学院の相生さんからのレポートです。
5月23日の定例研究会で報告した「Zoomギャラリービューの通信量の課題ついて」、ポイントをここにまとめておきます。
結論から言うと、ギャラリービューは多量の通信量が発生するので、パケット制限がある、学生がいる場合、本当に注意が必要です。

【通信量調査の経緯】

ここ何日間か、外国人留学生達から、似たような相談・報告が続いていた
  • 大学院の外国人学生から、2コマで3GB使ったと報告があった。ゼミ形式で、20人〜25人ほどでギャラリービューを使い、議論しあったり、質問しあう。
  • 別の外国人学生からは、自分のWifiルーターは1日2GB制限がある。Zoomの授業を受けたところ、思いのほか通信量がかかるので、1日2〜3クラス受講は難しいのでは、と不安になった。
  • ・(教員からの相談) Zoomで会議や授業をしていたところ、一週間で20GB使った

【通信量測定テスト】

  • NwtWorkというツールで通信量を測定 https://www.softperfect.com/products/networx/
  • テスト1 講師ビューによる資料共有、ギャラリービュー多めの会議。1時間に、500MB〜800MBは使った
  • テスト2 講師ビュー 受講者の音声・画面OFF。クラシック音楽を1時間流し、パワーポイント資料を適当に切替え
 フル画面受講者:60分  ダウンロード150MB アップロード25.4MB 合計175.4MB
    ウインドウ・画面サイズ2/3受講者 :60分  ダウンロード99.7MB アップロード9.11MB   合計109MB
 講師側:60分 ダウンロード16.1MB アップロード119MB 合計135MB
  •  →Zoomは音声よりも動きのある動画のほうが、多くの通信量を消費
  •  →画像OFF、そしてウインドウを小さくすると、削減効果がある
  •  →受講者の画面OFFは、講師側の通信負担も減る (パケット制限がある教員もいる)

【5月23日のIR協会5月定例研究会後半の通信量は少なかった】

  • パワーポイント資料が固定されていた
  • 話者は少なめ、つまり動きが少ない
  • チャットの文字数は多かったが、それは全くといっていいほど影響がない

【Zoom通信量削減のポイント】

  • 「Zoomは動きのある動画で通信量を消費する」が最重要ポイント
  • 音声はさほど通信量を食わない チャットは全くといっていいほど食わない
  • 講師ビューで「資料ベースの説明」が望ましい
  • 受講者は自分の映像をOFFにする(教員による出欠確認に注意)
  • 可能であれば、講師側の映像もOFFにする
  • 他の受講者の映像は見えないように気を付ける
  • ウインドウサイズを小さくすると、通信量は減る
  • Zoomの売りである「ギャラリービュー」は、多大な通信量がかかるので、パケット制限がある学生には酷であることを認識する

【参考URL】